ミュオン


ミュオンによる物性研究

    私たちは加速器から得られる正ミュオンを高感度磁気プローブとして用いて、微視的な観点から固体物性の研究を行っています。従来のバルク敏感な手法(バルクミュエスアール)に加え、ナノスケールの深さ分解能をもつ超低速ミュオン顕微鏡を新たな武器として、先端薄膜材料等の電子物性を明らかにしていきます。また、正ミュオンを「軽い陽子」と捉え、これを用いて先端材料における水素関連欠陥の構造および機能の解明を目指します。

陽電子


陽電子ビームによる表面ナノ構造研究

    全反射高速陽電子回折(TRHEPD)法は、電子の反粒子である陽電子をプローブとした表面敏感な構造解析手法です。 プラスの電荷をもつ陽電子は物質表面で全反射を起こすため、その回折した陽電子は表面1-2層のみの情報を含みます。 このTRHEPD法の表面敏感性を最大限に利用し、グラフェンやシリセンなどの原子層物質の構造物性を解明しています。

中性子


ダイナミクスの観測によるスピンの役割の解明

    中性子は物質波として固体内の素励起(フォノンやマグノン)と相互作用します。その際にエネルギー保存則と運動量保存則を満たすことから、相互作用前後の中性子を調べることで、素励起のダイナミクスを分散として知ることができます。図は中性子散乱で得られたスピン励起の例です。