分子ナノ炭素系に於けるスピン伝導機構の解明

 分子スピントロニクスの基盤材料として卓越したスピン輸送性の発現が期待されるグラフェンを想定して、下記の挑戦的課題に取り組む。

  1. スピン注入などスピン偏極電流を制御するための電極構造として磁性金属とグラフェン・有機分子の複合構造に着目し、 高効率スピン注入などグラフェン素子のスピン伝導制御を実現する。

  2. スピン輸送媒体として素子応用に適した大面積グラフェンシートの層数制御した成長法を確立する。

  3. 放射光やスピン偏極電子線を用いて分子スピントロニクス素子の微視的電子・スピン状態やスピン偏極電流の検出・分光を行う手法を確立し、 分光知見に基づく素子特性・機能のデザインを実現する。

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