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左図:原子核の存在可能領域の理論予想図(軽核領域)。実験値の傾向を良く再現している。
右図:原子核の2中性子分離エネルギーの理論予想図。広く中性子数閉殻を再現し、中性子過剰核での中性子数16, 32などの魔法数出現を予言。
共にKoura, et al., PTP 113(2005)より
原子核質量
原子質量は原子核の持つ最も基本的な量であって、質量とエネルギーの同等性のために原子のもつ全エネルギーでもあり、またそれゆえに、原子核の安定性を決定し、その崩壊を支配し、反応の起こりやすさに決定的な影響をもっている。原子核質量の性質の理解は原子核物理研究において極めて重要なテーマといえる。
原子核質量を扱う方法として、原子核質量を原子核を荷電液滴と見なす描像で記述することができる巨視的部分と、核構造に起因する微視的部分からくる部分とに分けて議論する方法(巨視的・微視的模型)があり、その再現性の精度の高さ及び予測性の性質の良さからこの分野での有力な方法として利用されている。
我々は、巨視的・微視的模型の観点から、原子核を球形原子核を基底とし、変形原子核をその基底の配位混合で表すという独自の方法を構築し、KTUY質量模型として発表した。現在、この方法をもとに、原子核の大域的な性質を理解することを目的に、原子核質量の理論計算を進めている。
主著論文
関連解説
関連リンク
研究の利用
KTUY質量公式は極めて広域に渡る質量予測を実現している。これにより未知核種の崩壊の理論予測、原子核存在予測に用いられている。以下いくつかの利用例を紹介する。
GOTO HOMEPAGE of Hiroyuki Koura
GOTO HOMEPAGE of Group
GOTO HOMEPAGE of ASRC
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